繰越欠損金とは?

繰越欠損金とは

 まず、「欠損金」とは法人の赤字の金額のことである。そして、「繰越欠損金」はその期の「欠損金」を将来に繰越し、翌期の黒字と相殺ができる仕組みのことである。

繰越欠損金は10年まで繰越ができる?

 「繰越欠損金」は最高で10年まで繰り越すことができる。つまり、10年前までの赤字であれば、黒字と相殺することが可能なのである。

繰越欠損金の控除利用のための要件について

 繰越欠損金を利用するためには、青色申告であることのほかに、いくつかの要件を充たすことが必要である。一般的に満たす必要のある要件を以下にまとめる。

⓵ 10年以内に開始した事業年度の欠損金額であること

② 青色申告書を提出した事業年度に生じた欠損金額であること

③ 欠損金額が発生した年度後も連続して確定申告書を提出していること

④ 帳簿書類などを適切に保存管理すること

 そして、繰越欠損金は発生した時期の古いものから相殺処理を行う必要がある。

繰越欠損金の控除限度額はある?

 欠損金について、「資本金1億円以下の中小企業等」には全額の繰越が認められているが、いわゆる大企業には上限が設けられている。平成30年4月1日以降を開業事業年度とする大企業の場合、繰越控除前の所得金額の50%が控除限度額である。それ以前の控除限度額は以下の通りである。

平成29年4月1日~平成30年3月31日 開業事業年度・・・55%
平成29年4月1日~平成29年3月31日 開業事業年度・・・60%
平成29年4月1日~平成28年3月31日 開業事業年度・・・65%
平成29年4月1日~平成27年3月31日 開業事業年度・・・80%